映画レビュー:野生の島のロズ
今回は「野生の島のロズ」映画レビューです。
この映画は劇場で公開している時からチェックしていました☆アマプラで配信していたのでさっそく鑑賞。
感想はズバリ!☆4.5 かなり良い映画でした。
系統でいえば、心温まる子育て奮闘記と仲間との絆の物語。子育てを経験した人はもちろん、ロボット、動物好きな人、孤独を感じたことがある人、自然や環境に関心のある人などいろいろな人に響く映画です。
ロボットが小鳥の「子育て」
ロズはアシストロボットとして設計されている。学習能力が高くモノマネも上手い。
台風に巻き込まれ動物が住む島へ飛ばされてしまったことから物語は始まる。
最初は動物たちからバケモノと邪険にされる。
てんやわんやしながら島での生活を送るうち、小さな卵をみつけるロズ。のちに羽化し、誕生する鴈の子キラリ。
鳥は最初に見たものを親と思うことから、ロズを親だと思いずっとついてきてしまう。
子育てが自分の任務だと思ったロズは、まず食べること・泳ぐこと・秋までに飛べるようにすることを目指し奮闘する。
ロズは鳥の子育て方法は全く知りません。
これ、人間の子育ても同じですよね。ロズも同じように動物からアドバイスをもらったり、手探りで1つ1つ習得させようとします。
このようにロズはキラリを育てているうちに、「守りたい」「愛おしい」という気持ちが芽生えていきました。人の心のように・・。
これが、おそらくポスターに書いてある「プログラムを超えて、生きる」という意味と解釈しています。
ワタシの1番好きなシーン
私にも子供が2人おり、昨年上の子が家を出ました。
この映画にもベビー時代から小学生くらい、反抗期、反抗期終了、巣立ちまでの家庭が表現されています。
そして、ロズのやや過保護な子育てにもあるあるだなーって思いましたね。
巣立ちのシーンは泣けました。
少しネタばれすると、キラリが巣立ったあと見送る場面のロズの表情は「巣立つ子を見送る親の表情」そのもので、ほとんどの母親はあんな表情をするのではないかな・・。
そして、空から羽が落ちてくるんですが、これ巣立った子供部屋に残されたモノとイメージが重なり胸が締め付けられました。
理想の思想・未来
この映画はロズの育児奮闘記だけではなく、仲間との絆・団結して立ち向かっていくスカッとするシーンもあります。
毛嫌いされていたロズやキツネ、からかい対象のキラリがみんなから信頼を得るまでも描いています。
また、島が異常気象で大雪が降り、ロズが作った建物に動物たちを避難させるが、食うか食われるか同士争いが起る。
ロズは「我々は生き延びる為に本来課せられた本能、プログラムに抗わないといけない。
だから次の春までお互い襲わない約束をして協力して皆で生き残ろう。」と争う動物たちに言う。
動物たちも少しずつ納得し、お互い襲わないルールを守ったことで平和が保たれた。
これ、学校や会社でも家庭でも同じことが言えると思いました。
「同じ屋根の下、生き延びるため(生活を安定させるため)お互い悪く言い合わず協力してみんなで生活する」そうすれば、いじめも喧嘩も無くなるんだろうなって。
また、ロズの世界では、アシストロボットが野菜や果物を栽培している。
雨風に影響されない広い空間で。 悪天候で不作になることも動物から食べられることもない農業は、理想の未来を見ているようでした。
最後に
久々に泣ける映画に出会いました。
この映画は私のように子育てが落ち着いた主婦が見ると、子育て中や巣立ちのシーンに共感するでしょうし、そうでない人は違う場面で心を打たれたと映画レビューに書いてありました。
ある意味万人受けする作品かと思います。綾瀬はるかさんの声がロズにぴったりでしたし。
レビュー評価もかなり高く期待してみましたが、期待通りの作品でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。